ご挨拶

 市川市私立幼稚園協会には、市内の私立幼稚園27園が加盟し、各園は、創立時の 「建学の精神」に基づき、それぞれ時代のニーズに応えながら幼児教育に取り組んで います。
 2019(令和元)年10月から幼児教育・保育の無償化が始まりました。 この制度は、保護者の皆さんの経済的負担を軽減し、子どもの健やかな成長を願う ものです。
 本協会加盟園は、子どもたちの現実に寄り添い、子どもたちが最善の利益を得るた めにはどうすべきかを考え、子どもを中心に据えた教育活動を心がけ「今日よりも明 日」子ども一人ひとりが未来に向かって大きく成長できる幼稚園でありたいと考えて います。
 また、幼児教育環境の整備については、市川市をはじめ千葉県や各関係機関と連携 して取り組み幼児教育のより一層の充実を図っていきたいと考えています。 なお、本協会HPから各園の紹介が閲覧できます。各幼稚園の教育内容等をご覧いただき、ご理解・ご協力下さるようお願いいたします。


市川市私立幼稚園協会 会長

幼稚園ってどんなところ?

 幼稚園は「義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする」学校です。(改定・学校教育法第22条)
特に私立幼稚園は、幼児にふさわしい施設、設備、園庭環境を備えています。より良い環境の中で様々な経験や自発的な遊びをします。
毎日の生活で保育者がかかわって、こどもたちが成長していく子どもの広場、子どもの家、それが幼稚園です。
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3歳になったら私立幼稚園

 私立幼稚園には3歳児ほいくについて長い研究と実績の歴史があります。一人きりの世界でゆったりと楽しむのも3歳児。でも少しずつ友達が欲しくなるのも3歳児です。幼稚園にはやさしい先生や友達と出会いがあり、ゆったりと遊べる環境が用意されています。
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いろいろな特色があるのが私立幼稚園

 私立幼稚園は創立者の教育理念のもと設立され、保育者がその理念を受け止め、ともに力を合わせて保育の中で活かしています。
それぞれの幼稚園の特色を活かした、創意工夫のある保育を行っています。
地域に生まれ、育まれた私立幼稚園。卒園した子どもたちが大きくなって親となり、懐かしい先生のいる幼稚園に帰ってくる、こころのふるさとなのです。
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私立幼稚園の教育内容

 それぞれの幼稚園では、文部科学省の「幼稚園教育要領」から独自の特色を活かしたカリキャラムを作成し保育を行っています。人間形成の基礎となる豊かな心情や創造力、物事に自分から関わろうとする意欲、健全な生活をおくるために必要な態度の基礎を育て、小学校での生活や学習の基礎を培います。
また、一人ひとりの個性を生かし、自ら学び考える力などの「生きる力」を育成しています。
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幼稚園の園生活

 子どもたちにとって「遊びは学び」ですから、子どもたちの幼稚園での生活は遊びが中心です。自分の好きな遊びに夢中になって、さまざまなことを学び、友達とかかわる。こうした集団生活を通して、子どもたちは家庭では経験できないたくさんの経験をします。時につまづくことがあっても、先生や友達が励ましてくれます。こうした先生や友達とのかかわりが持てる環境が幼稚園生活なのです。
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私立幼稚園の子育て支援

 市川市の私立幼稚園は温かさと親しみが通い合う、子どもたちと保護者の心のよりどころ、ふるさとです。それぞれの幼稚園では地域に根ざした教育を行いながら、未就園児の保育、子育て相談、保育時間後の預かり保育など、さまざまな子育て支援を行っています。
子育てママの良きパートナーとして、各園が特色のある子育て支援を行っています。

〇幼稚園と保育園の違い

 幼稚園と保育園では、設立の目的が異なり利用方法も異なります。 幼稚園の根拠法令は学校教育法であり、「幼児の心身の発達を助長すること」を目的とします。 これに対し、保育園(所)の根拠法令は児童福祉法であり、「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」を目的としています。つまり幼稚園は未就学児(3~5歳) の教育を行う場、保育園は保護者に代わって乳児又は幼児を保育する場、ということになります。 これに関連して、幼稚園と保育園では子供を預けることができる年齢、また保育時間に違いがあります。 幼稚園に入園可能な子供の年齢は3歳から5歳、保育時間も一日平均4時間です。 それに対し保育園(所)は、子供を預けられる年齢の幅が広く、保育時間も長く設定されています。

〇幼稚園の役割

 幼稚園の入園は3歳からですが、子どもの発達において環境や物事に関して興味・関心が広がるこの時期は親への依存から、自立しようとします。この時期に集団生活を通して一人ひとりの可能性を伸ばしていくのが幼稚園の役割です。 また、様々な遊びを通して創造性や協調性を養い、人との関わりを肌で感じて学習していくのです。屋内、屋外での活動を通して先生やお友達、自然環境などから様々なものを感じ取り、社会のルールや他人への思いやりを学び、次のステップ(小学校教育)へとつなげて行くのです。幼稚園の先生は子ども達の伸びようとする能力を引き出し、子ども一人ひとりをよく理解し、子ども自ら気付き、考え、集団生活から道徳性の芽生えを培うよう指導します。

〇幼稚園では

 先生があらかじめ子どもの発達に応じて綿密な指導計画を立て、適切な援助を行います。遊びを科学的にとらえ、子ども達が必要としていることが何であるかを見抜き、指導要領にそって適切な指導計画を構築します。遊び道具の開発や制作に始まり、遊具の適切な配置など、様々な遊びがきちんとした計画の基で実行されるよう工夫されています。